米国、BA.5は18-24歳、非ヒスパニック系黒人、ヒスパニックが多く感染し、21.5%が後遺症を報告

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2022年6月~7月のBA.5急増時の米国成人におけるSARSCoV-2感染とlong COVIDの有病率について

要旨
SARSCoV-2の検査方法の変化により、受動的な症例ベースのサーベイランスは、特に急増時のSARSCoV-2の負担を監視するための指標としてますます信頼性が低くなっている可能性がある。

我々は、オミクロンBA.5サージ中の2022年6月30日から7月2日にかけて、人口代表標本である米国の成人3,042人を対象に横断調査を実施した。回答者には、SARSCoV-2検査とその結果、COVID様症状、症例との接触、先行感染後にCOVID-19症状が長引いた経験について質問した。面接に先立つ14日間のSARSCoV-2有病率を年齢・性別で加重標準化し、推定した。対数二項回帰モデルを用いて、現在のSARSCoV-2感染の年齢・性別補正有病率比(aPR)を推定した。

2週間の調査期間中にSARSCoV-2に感染した回答者は推定17.3%(95% CI 14.9, 19.8)であり、これは同時期のCDCによる180万例に対し、44万例に相当する。SARSCoV-2有病率は、18-24歳(aPR 2.2, 95% CI 1.8, 2.7)、非ヒスパニック系黒人(aPR 1.7, 95% CI 1.4, 2.2)およびヒスパニック(aPR 2.4, 95% CI 2.0, 2.9)においてより高率であった。SARSCoV-2の有病率は、低所得者aPR 1.9, 95% CI 1.5, 2.3)、低学歴者(aPR 3.7 95% CI 3.0,4.7 )、合併症を持つ者(aPR 1.6, 95% CI 1.4,2.0 )で高いことも明らかになった。4週間以上前にSARSCoV-2に感染した回答者のうち、推定21.5%(95%CI 18.2, 24.7)がLong COVID症状を報告した。

BA.5急増時のSARSCoV-2有病率の不均衡な分布は、将来のlong COVIDの負担に不均衡をもたらすと思われる。