集中治療室での治療を要した成人の新型コロナウイルス感染症患者において,ECMO導入は死亡リスクを22%減少させた

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結果 対象患者7345例中844例(11.5%)が追跡期間中のどの時点でもECMOを受けた。アドヒアランス調整死亡率は,PaO2/FiO2比が80 mm Hg未満に低下した場合にECMOを含む治療戦略では26.0%(95%信頼区間24.5~27.5%)となり,ECMOなしの通常治療では33.2%(31.8~34.6%)となった(リスク差 -7.1%,95% 信頼区間 -8.2%~-6.1%, リスク比 0.78,95% 信頼区間 0.75~0.82).二次解析では,ECMOは65歳未満で,PaO2/FiO2が80 mm Hg未満,または人工呼吸開始後10日間の駆動圧が15 cmH2O以上の患者で最も有効であった.
結論 ECMOはcovid-19に関連した呼吸不全の成人選択患者において死亡率の低下と関連していた。年齢,低酸素血症の重症度,人工呼吸の期間と強度が治療効果の修飾因子であることが判明し,covid-19患者のECMO開始を決定する際に考慮する必要があった.