BA.1含有およびBA.4/BA.5含有二価COVID-19 mRNAワクチンの有効性を評価

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Open Forum Infectious Diseases Journalに掲載された最近の研究では、SARSCoV-2のOmicron BA.1およびOmicron BA.4/5亜変異株(sub-VOC)を含む二価型COVID-19 mRNAワクチンの効果が、BA.5が優勢な日本でのCOVID-19に対して絶対的、相対的に評価された。

SARSCoV-2の進化に対応し、免疫力の低下を緩和するために、研究者たちはOmicron BA.1およびOmicron BA.4/5をコードする更新された二価型ワクチンを開発した。これらのワクチンは、動物モデルを用いたin vitro研究の結果に基づき、それぞれ2022年9月20日と10月13日に日本での使用が承認された。しかし、現実の世界で二価型COVID-19ワクチンのワクチン効果(VE)を評価するためには、さらなる研究が必要である。

この多施設、テストネガティブ、前向き症例対照型研究では、Omicron BA.5の流行期間中にOmicron BA.1とOmicron BA.4/5を含むワクチンのVEが評価された。2022年9月20日から12月31日までの間に、10の保健施設を訪れた16.0歳以上の個体が対象となり、ワクチン接種データはアンケートによって提供された。

最終的に、合計6,955人が募集され、その中の6,191人が最終分析に含まれた。これらの個体の中央値年齢は36.0歳で、57%がSARSCoV-2陽性であった。二価型ワクチンの絶対VEは72.0%であり、Omicron BA.1とOmicron BA.4/5を含む二価型COVID-19ワクチンの絶対VEの推定値はそれぞれ65.0%および76.0%だった。

二価型ワクチンの相対VEは、モノバレントCOVID-19ワクチンと比較して、3-6ヶ月後で35.0%、6ヶ月後で46.0%だった。さらに、二価型ワクチンを接種してから2週間以上と、モノバレントCOVID-19ワクチンの第3または第4回投与から2週間から3ヶ月後とを比較した場合、SARSCoV-2感染の調整オッズ比(aOR)は0.990であった。二価型ワクチン接種とCOVID-19検査の間隔の中央値は34.0日、モノバレントワクチン接種と検査の間隔の中央値は66.0日であった。インフルエンザワクチンの接種状況によるCOVID-19のaORは0.950だった。

全体的に見て、この研究の結果は、BA.5が優勢な期間中のCOVID-19に対するOmicron BA.1とOmicron BA.4/5を含む二価型COVID-19 mRNAワクチンの絶対VEが高いこと(それぞれ65.0%および76.0%)、そしてモノバレントCOVID-19ワクチンと比較した相対VEが中程度であること(46%)、さらに最近のモノバレントCOVID-19ワクチン接種からの期間が長いほど免疫利益が大きいことを示している。

モノバレント型と二価型COVID-19ワクチンの接種直後の比較では、Omicron BA.5が優勢な期間中、二価型COVID-19ワクチンはモノバレントワクチンに優ることはなかった。

二価型COVID-19ワクチンの絶対VEの推定値は、SARSCoV-2 Wuhan-Hu-1株、Alpha VOC、Delta VOCに対するモノバレント初回ワクチン接種の推定値(85%から95%の範囲)に比べて低かった。この結果は、SARSCoV-2 Wuhan-Hu-1株を対象とした免疫学的印象形成を示しており、これは以前の研究と一致しているが、更新された二価型COVID-19ワクチンの継続的な導入の重要性を示している。

二価型ワクチンの中期および長期の絶対VEと相対VEを評価するために、さらなる研究が必要である。