綿棒で採取した涙からCOVID-19ウイルスが検出可能

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  • Sabage, L.E., et al. (2022) Conjunctival Swabs Reveal Higher Detection Rate Compared to Schirmer Strips for SARSCoV-2 RNA Detection in Tears of Hospitalized COVID-19 Patients. Journal of Clinical Medicine. doi.org/10.3390/jcm11236929

ブラジルのサンパウロ大学(USP)の科学者が率いる研究により、COVID-19の原因となるコロナウイルススワブで採取した涙から検出されることが判明した。スワブとは、傷口の洗浄や薬の塗布、検体の採取などに使われる、柔軟な棒に吸水性のある綿球のことである。

研究者らは、従来の方法でこの病気と診断され、バウル歯科大学(FOB-USP)が運営する頭蓋顔面異常リハビリテーション病院(HRAC)に入院した患者のサンプルを分析した。SARSCoV-2が18.2%検出されたことから、この方法は不快な鼻咽頭スワビングに代わる方法となり得ること、また、リスクは低いと認められるものの、医療従事者は患者の涙からの感染に対して自衛策をとるべきことが示唆さ れた。