ドイツ、LongCOVID:10%のCOVID-19患者が罹患する後遺症

Long Covid

COVID-19感染者の10%以上が、3ヶ月以上続く様々な健康被害に苦しんでいる。軽症や無症状であっても、統計的に「回復」とみなされる人々にも、Long CovidまたはPost-COVID症候群と診断される。

症状

  • 倦怠感
  • 息切れ
  • 認知機能障害
  • その他、日常生活に支障をきたす症状

これらの症状は、急性期のCOVID-19から回復した後も新たに現れたり、持続したりすることがある。症状は時間とともに変化したり、再発したりする可能性がある。

影響

Long Covid患者は、仕事や日常生活に支障をきたす可能性が高い。研究によると、Long Covid患者の45%は6ヶ月以上経ってもフルタイムで働けず、20%は完全に働けない状態となっている。また、Long Covid患者の80%は6ヶ月後に症状が続き、1年以上経っても症状が続くことが多い。子供や若者もLong Covidの影響を受ける。

原因

200種類以上の症状が報告されているが、その原因は完全には解明されていない。そのため、現在有効な治療法は確立されていない。

治療

リハビリテーションは症状の管理に役立つが、根本的な治療法ではない。

予防

完全な予防法は確立されていないが、ワクチン接種はLong Covidのリスクを軽減する可能性がある。

Long CovidとME/CFS

Long CovidはME/CFSとは異なる疾患だが、軽度または中等度のSARS-CoV-2感染後に、心臓や肺などの臓器や精神に様々な疾患が現れることもある。

ME/CFS

SARS-CoV-2感染者の1~2%が、6ヶ月以上経過してもME/CFSの診断基準を満たす重度のLong Covidを発症すると考えられている。2021年末までに、ドイツでは主に若い人々が約50万人もこの重篤な病気に罹患している。ME/CFSは、重度の身体障害を引き起こすことが多く、現在有効な治療法は確立されていない。

Long Covidは、COVID-19の深刻な後遺症であり、公衆衛生上の重要な課題となっている。さらなる研究と対策が必要である。