「目立たない死」が積み重なる可能性 新型コロナ第7波対応の最前線にいる医療者が恐れていること(BuzzFeed)

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「よくうつるねえ」の一言です。「サクッとうつるね」という感じです。
病院職員が感染して欠勤するので、病床があっても運用するための人員が不足している。おそらく、今はどの医療機関も似たような状況だと思います。
医療者も社会で生活している人間なので、「子供からうつりました」「同居している配偶者からうつりました」「どこでなのかわかりませんがうつりました」というケースが毎日、当院でも多いときは2桁のレベルで出ています。

ただ、第6波の時はあの3ヶ月間で1万人以上が亡くなりました。「オミクロンは軽症だ」という情報が流れていましたが、感染者がものすごく増えて、ふたを開けてみたら死亡者数は1万人を超えていた。

決して集中治療室で人工呼吸器を着けて亡くなったケースが多いわけではありません。
高齢者施設であったり、病院の中等症や軽症を受け入れる病棟で、高齢者が「これ以上の延命治療は望まない」と言って亡くなった結果、出てきた数字です。
昨年夏の第5波では「目立つ死」が増えました。働き盛りが人工呼吸器を着けて、重症化して亡くなる。普段起こり得ないようなことが起きて、注目を浴びる死者が多く出ていました。
それに比べると、高齢者の死という現象自体は特段珍しいものではありません。ただ、第6波ではその数が徐々に積みあがって1万人以上になった。第7波では、第6波を上回る規模で感染者が増えると予想されています。