マサチューセッツ大学ローウェル校の化学工学教授であるSeongkyu Yoon氏が率いる医学研究は現在進行中で、大規模生産に適した凍結乾燥mRNAワクチンの開発に対して最近93万ドルの助成を受けた。T.F.F.D.プロセスにより、ワクチンは「より安定」し、「保存期間を延長し、輸送、保管、使用を容易にする」ことができると説明している。これにより、コールドチェーンシステムや、おそらく医療従事者も不要になり、これらは合わせて世界の輸送コストの72%、12億ドル以上に相当すす。コストが下がることで、これまでは多額の支援活動や輸送コストをかけられなかった発展途上国にも、ワクチンを届けることができるようになる。
また、B型インフルエンザやCovid-19などの肺疾患に対しても、経鼻ワクチンの方が従来の注射よりも有効であることが証明されている。イェール大学医学部の岩崎明子教授(免疫生物学)がインタビューで説明したように、”局所粘膜ワクチンの優れた点は、急性に防御力を発揮するだけでなく、長期間にわたって免疫が持続することである”。さらに重要なことは、ドライワクチンは痛みのない代替療法の可能性を生み出すということである。岩崎博士はさらに付け加え、特に “針を刺すのが怖い “という世界の人口の20パーセントの人々にとって、「自分でワクチンを接種したいと思う人が増える」だろうとしている。