COVID-19 vaccines consistently prevent long COVID symptoms in adults, with meta-analytic
calibrated subdistribution hazard ratio (sHRs) of 0·54 (95% CI 0·44–0·67) in CPRD
GOLD, 0·48 (0·34–0·68) in CPRD AURUM, 0·71 (0·55–0·91) in SIDIAP, and 0·59 (0·40–0·87)
in CORIVA.1 In addition, when considering post-COVID thromboembolic and cardiovascular
complications as outcomes of interest, recently published data have shown that vaccination
with any COVID-19 first vaccine dose (ChAdOx1, BNT162b2, and mRNA-1273) is associated
with reduced risk of post-acute heart failure (0·45 [0·38–0·53] 0–30 days after SARS-CoV-2
infection; 0·61 [0·51–0·73] 91–180 days after SARS-CoV-2 infection), venous thromboembolism
(sHR 0·22 [95% CI 0·17–0·29] 0–30 days after SARS-CoV-2 infection; 0·53 [0·40–0·70]
91–180 days after SARS-CoV-2 infection), and arterial thrombosis (0·53 [0·44–0·63]
0–30 days after SARS-CoV-2 infection; 0·72 [0·58–0·88] 91–180 days after SARS-CoV-2
infection).
- Trinh, N. T., Jödicke, A. M., Català, M., Mercadé-Besora, N., Hayati, S., Lupattelli, A., Prieto-Alhambra, D., & Nordeng, H. M. (2024). Effectiveness of COVID-19 vaccines to prevent long COVID: Data from Norway. The Lancet Respiratory Medicine, S2213260024000821. https://doi.org/10.1016/S2213-2600(24)00082-1
ノルウェーの医療記録を用いた大規模な研究で、COVID-19ワクチン接種は成人における長コロナ症状を効果的に予防することが示された。メタ解析による調整済みサブ分布ハザード比 (sHR) は、CPRD GOLD で 0.54 (95% CI 0.44–0.67)、CPRD AURUM で 0.48 (0.34–0.68)、SIDIAP で 0.71 (0.55–0.91)、CORIVA で 0.59 (0.40–0.87) だった。1 さらに、COVID-19罹患後の血栓塞栓症や心血管系合併症をアウトカムとした最近の研究では、初回接種にかかわらず (ChAdOx1、BNT162b2、mRNA-1273)、急性心不全 (SARS-CoV-2 陽性診断後 0–30 日で 0.45 [0.38–0.53]、91–180 日で 0.61 [0.51–0.73])、静脈血栓塞栓症 (SARS-CoV-2 陽性診断後 0–30 日で sHR 0.22 [95% CI 0.17–0.29]、91–180 日で 0.53 [0.40–0.70])、動脈血栓症 (SARS-CoV-2 陽性診断後 0–30 日で 0.53 [0.44–0.63]、91–180 日で 0.72 [0.58–0.88]) のリスク低下が示されている。2 我々は観察医療アウトカムパートナーシップ (OMOP) 共通データモデル (CDM) を用いて、患者のデータ転送を行わずに、欧州医薬品庁 (EMA) が資金提供する「データ分析・実世界評価ネットワーク」と同様の連邦分析手法を用いて、3 ヵ国 (エストニア、スペイン、英国) で解析を実施した。
本研究では、オスロ大学のノルウェー連動保健レジストリを用いた同様の解析を行い、約 540 万人のノルウェー全人口を対象とした結果の再現性を示す。2018 年から 2021 年までのプライマリーケア、セカンダリーケア、入院、ワクチン接種、感染症届出、処方箋、社会人口学的因子をカバーする 6 つのレジストリからのデータを OMOP CDM にマッピングした。我々は、2021 年 1 月 9 日から 8 月 6 日までのノルウェーのワクチン接種キャンペーンの展開に合わせて、4 つの研究コホートを作成した。75 歳以上の高齢者 (コホート 1)、65 歳以上で基礎疾患のある方、18 歳以上の基礎疾患のある方 (コホート 2)、18 歳以上の基礎疾患のある方 (コホート 3)、18 歳以上の方 (コホート 4)。 その後、公開されているスクリプトを使用して、COVID-19 ワクチンの長コロナと急性期後合併症予防効果を評価した。
ノルウェーでは合計 2,364,651 人がワクチン接種を行い、1,532,935 人が未接種だった (補足資料 p 18)。ワクチン接種者の中で、1,576 人 (0.09%) が COVID-19 陽性診断後 90 日から 365 日の間に、世界保健機関 (WHO) がリストアップする 25 の症状のうち少なくとも 1 つを発症し、かつ SARS-CoV-2 感染 180 日前にはその症状の記録がなかったため、長コロナと判定された。一方、未接種者では 2,922 人 (0.17%) が長コロナと判定された (表)。研究対象者のコホートごとの背景情報は補足資料 (p 4) にある。加重により、ワクチン接種群と未接種群で共変量の適切なバランスが得られた (補足資料 p 6)。追跡期間と検閲の情報については、補足資料 (p 8) にまとめられている。
CPRD GOLDなどはこちらを参照