The impact of COVID-19 vaccines on fertility-A systematic review and meta-analysis
Despite literature’s evidence about COVID-19 vaccines’ safety, concerns have arisen regarding adverse events, including the possible impact on fertility, accentuated by misinformation and anti-vaccine campaigns. The present study aims to answer…
- Zaçe, D., La Gatta, E., Petrella, L., & Di Pietro, M. L. (2022). The impact of COVID-19 vaccines on fertility-A systematic review and meta-analysis. Vaccine, 40(42), 6023–6034. https://doi.org/10.1016/j.vaccine.2022.09.019
COVID-19ワクチンの安全性に関するエビデンスがあるにもかかわらず、フェイクニュースやワクチン反対運動の影響で、副反応への懸念が高まっている。その中には、妊孕能への悪影響も含まれている。本研究は、COVID-19ワクチンが、生殖年齢の男女の不妊に影響を与えるかどうかを調べることを目的としている。
2022年6月8日までに、PubMedやScopusなど5つのデータベースで検索を行い、ヒトを対象とした研究を29件抽出し、その質を評価した。
抽出された研究は、イスラエルやアメリカなど7カ国で実施されたものであり、質は様々だった。
精子の運動率や濃度、妊娠率などについて、ワクチン接種の前後で比較するメタアナリシス(複数の研究を統合して解析する方法)を行った。その結果、ワクチン接種の前後で有意な差は認められなかった。
また、mRNAワクチンや特定のワクチンの接種前後で、男性ホルモンや精子量などを比較しても、有意な差は認められなかった。
以上のことから、現時点までに発表された研究結果に基づくと、COVID-19ワクチンと男女の不妊との間に関連性がある科学的証拠は認められなかった。