メジャーリーガーのジャレッド・ウォルシュ選手が神経系の病気のために離脱していたことが明らかになった。ウォル震え、不眠、空間認識の障害など様々な症状に悩まされ、まともに歩くこともできなくなったという。
2021年にはオールスターにも選出されるなど、チームの中心選手として活躍していたウォルシュ選手だったが、2022年は成績が低迷。本人によると、この病気の影響だったという。
当初は病気のことを隠し、プレーを続けていたが、スプリングトレーニング終了後に治療施設に入所。現在は症状がだいぶ回復しているものの、まだ完全ではなく、リハビリも開始できていない状態である。
ウォルシュ選手は新型コロナウイルスの陽性経験が3度あり、これが病気の原因ではないかと考えている。医師からは完治の見込みはあるものの、不安は拭えない様子。
治療はユタ州の施設で行われ、1日8時間のプログラムの中には平衡感覚や視覚のトレーニングなども含まれていたという。本人も「真っ直球を打つ前にまっすぐ歩くこともできない」と語るほど深刻な症状だった。
ウォルシュ選手は離脱を決断するまで必死にプレーを続けていたといい、現在はテレビで試合観戦をするなどチームと離れていてもサポートを続けている。
また、施設で同じような病気の人たちと出会い、孤立感があったことを明かした。
ウォルシュ選手の復帰を心待ちにするチームメイトや監督もいるが、本人は焦らずに治療に専念する考え。医師からは完治後もメンテナンスが必要になるかもしれないと説明を受けているが、脳が回復して以前のようにプレーできるようになることを願っている。
下位指名から這い上がってきた苦労人選手のキャリアを脅かした今回の病気だったが、ウォルシュ選手は完全復活を目指して前向きに取り組んでいる。