米、Long COVID患者数は2,300 万人に、リーマン・ショックに匹敵する 3.7 兆ドルの損失が生じる可能性がある

アメリカでは新型コロナウイルス (COVID-19) に罹患後、回復せずに後遺症に悩む人が続出しており、深刻な公衆衛生上の問題となっている。

この後遺症は「Long Covid(ロングコロナ)」と呼ばれ、倦怠感、頭痛、思考障害など数百種類もの症状を引き起こし、日常生活や就労が困難になるケースもある。診断も難しく、治療法もまだ確立していない。

推計によると、アメリカ国内のLong Covid患者数はすでに 2,300 万人に達しており、経済への影響も深刻で、最悪の場合、2008 年のリーマン・ショックに匹敵する 3.7 兆ドルの損失が生じる可能性があるという。

記事では、元 E コマース企業幹部だったサム・ノーペルさんの事例を紹介している。ノーペルさんは 2021 年 12 月にコロナに感染し、その後も回復せず、現在も断続的に吃音や頭痛などの症状に悩まされており、仕事を続けることができない状態だという。

Long Covid は依然謎が多く、今後さらなる研究と対策が求められている。