約2年半で217回も新型コロナワクチンを接種した男性が報告される(Gigazine)

研究チームの1人で論文の筆頭著者であるカタリーナ・コッヘル氏は「男性を検査した結果、全体として過剰なワクチン接種によって免疫反応が弱くなるという兆候は見つかりませんでした。むしろその逆です」とコメントしています。

FAUの臨床微生物・免疫学・衛生研究所のグループリーダーであるキリアン・ショーバー氏は「これだけ過剰にワクチンを接種したにもかかわらず、男性には目立った副作用が引き起こされなかったという事実は、新型コロナウイルスワクチンが十分な忍容性を持っていることを示しています」と述べています。ただし、今回の研究対象はあまりにも特殊な事例であり、男性1人のデータしかないため、分析結果の一般性は高いとはいえません。研究チームも「重要なこととして、私たちは適応免疫を強化する戦略として過剰なワクチン接種を支持しているわけではありません」と論じています。

  • Kocher, K., Moosmann, C., Drost, F., Schülein, C., Irrgang, P., Steininger, P., Zhong, J., Träger, J., Spriewald, B., Bock, C., Busch, D. H., Bogdan, C., Schubert, B., Winkler, T. H., Tenbusch, M., Schuster, E.-M., & Schober, K. (2024). Adaptive immune responses are larger and functionally preserved in a hypervaccinated individual. The Lancet Infectious Diseases, S1473309924001348. https://doi.org/10.1016/S1473-3099(24)00134-8