新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) が人体に及ぼす影響 – 長期的な健康被害

この文章は、COVID-19 ウイルス (SARS-CoV-2) が人体に与える長期的な健康被害をまとめたものである。著者は、COVID-19 をただの風邪やインフルエンザと軽視する考え方に警鐘を鳴らす。

子どもへの影響

  • 長期的なCOVID-19症状 (Long COVID) の発症率は、感染した子どもの20%以上に達する。
  • 神経発達遅滞、失語症、長期にわたる気管切開が必要になるなど、深刻なケースも報告されている。
  • 感染後も40%の子供が感染症を起こし続ける可能性がある。
  • ウイルスは扁桃腺にも長期的に潜伏する。

認知機能と神経への影響

  • COVID-19 は脳に様々な形でダメージを与える。脳炎、新しい精神障害、自律神経系の損傷などが起こり得る。
  • アルツハイマー病の新規発症リスクも上昇することが示唆されている。
  • 網膜神経線維層の薄化など、視覚にも影響が及ぶ可能性がある。

心臓血管系への影響

  • ウイルスは心臓に直接的な影響を与え、心不全のリスクを高める。
  • 微小出血などにより脳出血を起こすケースも報告されている。
  • ワクチン接種によりリスクは低下するが、完全には防げない。

免疫系への影響

  • COVID-19 は免疫系を弱体化させ、自己免疫疾患のリスクを高める。
  • 長期的な倦怠感や痛み、不安や抑うつなどの症状を引き起こすこともある。

肝臓や腎臓への影響

  • ウイルスは肝臓や腎臓にも影響を与え、機能低下を引き起こすおそれがある。

Long COVID による障害

  • 2年後に30%の人がLong COVIDの症状を抱えている。
  • 倦怠感、認知機能障害、疼痛、うつ病や睡眠障害などの症状がみられる。
  • Long COVIDにより、就労や日常生活に支障が出るケースも少なくない。

死亡率

  • COVID-19 は、急性期だけでなく回復後も死亡リスクを高める。

その他の影響

  • 膵臓、妊娠、再感染、生殖機能、皮膚などにも影響が及ぶおそれがある。
  • ウイルスは体内の一部の組織に長期的に潜伏する可能性が示唆されている。

著者からのメッセージ

  • COVID-19 はただの風邪ではなく、深刻な長期的な健康被害を引き起こす可能性がある。
  • マスクや最新式のブースター接種など、感染予防に努めることが重要である。