Two-Year Longitudinal Study Reveals That Long COVID Symptoms Peak and Quality of Life Nadirs at 6-12 Months Postinfection – PubMed
Long COVID occurs in a significant proportion of unvaccinated people, even if the acute illness was not severe. Long COVID prevalence peaked 6-12 months post-COVID-19, and a small proportion of participants still reported not returning to their pre-COVID-19 health status 24 months post-COVID-19.
- Demko, Z. O., Yu, T., Mullapudi, S. K., Varela Heslin, M. G., Dorsey, C. A., Payton, C. B., Tornheim, J. A., Blair, P. W., Mehta, S. H., Thomas, D. L., Manabe, Y. C., & Antar, A. A. R. (2024). Two-Year Longitudinal Study Reveals That Long COVID Symptoms Peak and Quality of Life Nadirs at 6–12 Months Postinfection. Open Forum Infectious Diseases, 11(3), ofae027. https://doi.org/10.1093/ofid/ofae027
この研究は、特に軽症から中等症の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を発症した非ワクチン接種者において、長期にわたるCOVID-19後遺症 (以下、ロングCOVID) の経過を調べるために実施された。少数の研究しか24ヶ月までの長期的な経過を追跡していない現状を踏まえ、2020年にSARS-CoV-2に感染した多様な集団を対象に、発症後1ヶ月から24ヶ月までの間、症状の発生率や持続期間、生活の質 (QOL) との関連を検証した。
研究方法
研究対象者は、軽症から中等症のCOVID-19を発症した未接種者70人で、発症後1-3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月、24ヶ月目に以下の検査と調査を実施した。
- 起立性調節性徴候の測定
- 採血
- 症状、QOL、COVID-19発症前の健康状態および活動への復帰状況を検証するための質問票 (FLU-PRO+、疲労重症度尺度、不眠重症度指数、一般開業医による認知機能評価、患者健康質問票 うつ病8項目、一般化不安障害7項目、SF-36 健康調査票、EuroQol EQ-5D-5L)
結果
- 調査期間中、参加者の33%がロングCOVIDを発症した (COVID-19発症前の健康状態に戻らず、発症後90日以上経っても1つ以上の症状があった)。
- 24ヶ月後もCOVID-19発症前の健康状態に戻らなかった参加者は8%いた。
- ロングCOVIDの症状は発症後6ヶ月頃にピークに達し、活動制限を引き起こすことが多かった。
- ロングCOVIDを発症した参加者は、QOLの低下が複数の領域で有意に認められた。
- 起立性低血圧と頻拍の出現頻度は、一般集団で報告されている値と同様だった。
- 参加者の体重は、発症後1ヶ月から6ヶ月の間に有意に増加した。
- ロングCOVIDは、COVID-19発症前の肥満や脂質異常症と関連していたが、発症後1-3ヶ月の高感度CRP値とは関連しなかった。
結論
軽症であっても、未接種者においては一定の割合でロングCOVIDが発症する。ロングCOVIDの有病率は、発症後6-12ヶ月頃にピークに達し、少数の参加者は発症後24ヶ月経ってもCOVID-19発症前の健康状態に戻れないことが示唆された。